山口大学医学部 小林誠教授 研究レポート

血管病の予防に小林式EPA 誰でも起こる血管の異常収縮を抑制するために。

心筋梗塞、狭心症、動悸などは血管に異常な収縮が起きているかもしれません。

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あてはまる症状にチェックしてください

1つでもあてはまった方は血管の異常収縮が起きているサインかもしれません。放っておくと…

心筋梗塞・狭心症・脳梗塞 といった大きな症状を引き起こす可能性があります。

血管の異常収縮のメカニズムを解明した小林誠教授に詳しくお聞きしました!

世界に先駆けて血管の異常収縮の原因分子を発見し、メカニズムも解明。血管に関する病気の撲滅に向けて日々研究を続けています。

《 略歴 》
1980年九州大学医学部卒業後、同大学循環器内科入局。米国医師国家試験(ECFMG)にも合格。1985年に世界で初めて、カルシウムイオンの測定に成功。その後渡米し、ペンシルベニア大学、バージニア大学、九州大学の助教授を経て、1996年より山口大学で教授職を務める。2021年4月からは山口大学医学部の先進予防医学講座の特命教授を務める。

そもそも血管の収縮って何?

血管の収縮には
正常収縮」と「異常収縮」があります。

血管の正常収縮とは?
全身のスムーズな血流を維持するために、血管が縮んだり伸びたりする事で血圧をコントロールする、生命活動にはなくてはならないものです。
血管の異常収縮とは?
スムーズに流れていた血管が突然ギュッと縮んで血流をせきとめてしまう恐ろしい現象のことです。

正常収縮 異常収縮 正常収縮 異常収縮

つまり、血管の異常収縮は
さまざまな病気や症状に関わってくる
可能性があります

身近なものだと… 動悸・胸の痛み 頭痛 めまい 重篤の場合… 狭心症 不整脈 脳梗塞 心筋梗塞

実際の症例 脳の血管で異常収縮が起きた場合

発症前 発症後 発症前 発症後

矢印の場所をきっかけに広範囲で
血管がギュッと収縮している状態です。

脳梗塞を起こしかねない
危険な状態

どのようにして血管の異常収縮を抑えるの?

血管の異常収縮は原因不明とされ
治療法がわからず長年恐れられてきました。
しかし、山口大学の小林誠教授と研究チームによって、
15年もの歳月をかけ研究を続けた結果・・・

世界初 血管の異常収縮のメカニズムを解明!

血管の異常収縮はSPCによって
起こることを解明
2000年に山口大学の小林教授と研究チームによって世界で初めてメカニズムが解明され、SPCという脂質が血管に異常収縮を引き起こしていることが明らかになりました。医学界からも大発見と称賛され、高評価を受けています。

医学雑誌「Circulation Research」※に掲載

世界初 血管の異常収縮を抑える物質がEPAであることを発見!

青魚の油に含まれるEPAに抑制
効果があることを発見
メカニズム解明後、特効薬の開発を目的とした研究をはじめました。血管の異常収縮の原因であるSPCを抑制する研究の過程で魚油に含まれる「EPA」が血管の正常収縮を抑制せず「異常収縮」のみを抑制できることを世界で初めて発見。

EPA

血管の異常収縮を抑えるのは意外にも薬ではなく、食品に含まれるEPAでした!

そこで開発したのが 食品成分 小林式EPA 一般的なEPAとは違い血管の異常収縮を防げるのは小林式EPAだけ!

一般的なEPAと小林式EPAの比較

一般的なEPA 立体構造が変化してしまう 抑制作用弱・小林式EPA 立体構造を保ったまま 抑制作用強

つまり小林式EPAは、生の青魚そのままの立体構造を保っているから、血管の異常収縮を劇的に抑制!

検証実験 小林式EPAを加えて血管の異常収縮を抑える実験

正常な収縮の血管

正常な収縮の血管

工程

  • 正常な収縮の血管に、異常収縮の原因物質“SPC”を加える。
  • 異常収縮を起こした血管に、小林式EPAを加える。

血管の異常収縮が起きた状態に 血管の正常な収縮の状態に

血管の異常収縮が起きた状態に 血管の正常な収縮の状態に

結果 小林式EPAを加えることによって異常収縮を起こした血管が元通りに!

実際の実験を見てみると…

さらに、小林式EPAは
正常収縮には影響しないことも
確認しています。

血管病予防に効果を有する食品組成分として特許を取得しています

「小林式EPA」は精製法を見直して、生の青魚の立体構造を保ったまま精製することに成功。
さらに、小林教授の研究室で実際に「血管の異常収縮」を抑制することを確認したものだけが「小林式EPA」と呼ばれています。
これにより、小林教授と研究チームはこの研究で「血管病予防に効果を有する食品組成物」として特許を取得しています。

特許証

しっかり予防!

薬は病気になった「あと」にしか服用できないのに対して、
小林式EPAは食品成分だから
「事前」の摂取が可能。

継続的に小林式EPAを摂取することで、
さまざまな病気や症状に関わる
「血管の異常収縮」を防ぐことができるのです。

健康リスクを減らすために小林式EPAは大事なキーワードです。

BIOGRAPHY 山口大学医学部 小林誠教授 略歴

1980年九州大学医学部卒業後、同大学循環器内科入局。
米国医師国家試験(ECFMG)にも合格。
1985年に世界で初めて、カルシウムイオンの測定に成功する。その後渡米し、ペンシルベニア大学、バージニア大学、九州大学の助教授を経て、1996年より山口大学で教授職を務める。
2021年4月から山口大学医学部の先進予防医学講座の特命教授を務める。
世界に先駆けて、「血管の異常収縮」の原因分子を発見し、そのメカニズムも解明。さらに特殊な立体構造のEPAによる阻害効果も発見。現在も『血管病の撲滅』を掲げ、日々研究を続けている。

世界初 1985年 カルシウムイオンの測定に成功

正常な筋収縮を起こす血管平滑筋細胞内のカルシウムイオン濃度の異常上昇が、「血管の異常収縮」を引き起こす要因であると考えた小林教授は、カルシウムイオンの測定に世界で初めて成功。世界屈指の学術雑誌『Science』にて論文を発表し、世界の注目を集めました。

世界初 2000年  「血管の異常収縮」のメカニズム解明に成功

小林教授と研究チームは、度重なる研究の末、2000年、世界で初めて「血管の異常収縮」のメカニズムを解明しました。そして、SPC(スフィンゴシル・ホスホリル・コリン)という脂質が「血管の異常収縮」を引き起こしていることを突き止めたのです。それは、生物学の常識であったカルシウムイオンによる血管の収縮とはまったく違うメカニズムで起きていました。
さらに、原因物質であるSPCは、細胞膜の構成成分から簡単に作り出されてしまうため、カルシウムイオンによる血管の収縮とはまったく違う「誰にでも血管の異常収縮が起きる可能性がある」ことが明らかになったのです。

SPCによって引き起こされる広範囲の異常収縮!
実際に、SPCが「血管の異常収縮」を引き起こすのかを確認するため、モデル動物の脳血管にSPCを投与する実験を行いました。すると、SPCを一回投与しただけで2時間もの長い間、広範囲で激しい「血管の異常収縮」が認められました。

世界初 2002年 EPAの「血管の異常収縮」抑制作用を発見

メカニズム解明後、特効薬の開発に着手し、魚油のEPAが血管の正常収縮を抑制せず「異常収縮」のみを抑制できることを世界で初めて発見。
医学界で大変話題となりました。小林教授らの研究成果は、最終的に医学雑誌『Circulation Research』に3度掲載され、2度も編集者に特別に紹介されるという極めて稀な評価を受けたのです。

世界的に権威のある医学雑誌に掲載、メディアにも絶賛されました

《 2002年 》

NEDOの助成対象事業に採択される

「小林式EPA」の研究開発が経済産業省所管の出資機関NEDOの助成対象事業に採択されました。食品における研究が助成の対象になることは非常に稀で、その有益性が高く評価された出来事と言えます。

※NEDO:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構

《 2013年 》

公益社団法人発明協会の
会長奨励賞を受賞

EPAの発見と体内吸収量増加の研究が評価され、公益社団法人発明協会の会長奨励賞を受賞。
優れた発明や意匠を生み出した技術者・研究開発者を顕彰する伝統ある会で、その中でも最高位の賞で表彰されました。

公益社団法人発明協会の会長奨励賞を受賞

《 2013年・2014年 》

「血管病予防食品」の研究成果が
2つの特許を取得

2005年より「小林式EPA」の研究開発、およびEPAの体内吸収量を高める研究を行ってきたその成果が「血管病予防に効果を有する食品組成物」として、2013年、2014年に相次いで2つの特許を取得しました。

「血管病予防食品」の研究成果が2つの特許を取得