【狭心症】日常生活の中で起きた心臓発作
繰り返される不安と恐怖...

大阪府 松田成也さん(49歳)

救急車で運ばれるほど、大きな発作を繰り返していた大阪府在住の松田さん。

健康診断も問題なく、43歳までバスケットボールに熱中し、健康には自信があったという。そんな松田さんだが46歳のころ、突然の悲劇が。

1ヶ月に1回も発作が起こり続け、もうだめだ…と諦めモードに。だが、ある研究に出合ったことをきっかけに、いまは不安なく、安心した生活を送っているのだという。

突然の心臓発作。
息子に助けられ救急車へ。

健康には自信のあった自分が、まさか病気になるなんて思ってもいませんでした。

いつものように、朝起きて食事の用意をしていた時のこと。突然心臓が締め付けられるように”ぎゅー”となったんです。でも5分くらいでスーッと収まったんで、気のせいなのかなと思ったんですよ。
でもそう思った10分後。また心臓がギュっと苦しくなったんです。しかもさっきよりも強い痛みで。もう力も全然入らないし、しゃべるのもしんどくてしんどくて。

冷や汗も止まらず、持っていたタオルも絞れそうなくらいビショビショな状態。経験したことのないレベルまで、みるみるうちに悪化していって。さすがにもうやばいと思って、息子に救急車を呼んでもらいました。

当時の状況を語る長男の彪我(ひょうが)さん

いつもと呼吸も喋り口調も全然違って、今までにない経験だったんで、すごいびっくりしましたよ。 とりあえず言われた通りに119って押して、救急車を呼びました。

当時の状況を語る長男の彪我(ひょうが)さん

いつもと呼吸も喋り口調も全然違って、今までにない経験だったんで、すごいびっくりしましたよ。 とりあえず言われた通りに119って押して、救急車を呼びました。

驚きの診断結果、
発作に怯える日々。

救急車で病院についたころにはもう落ち着いてたんで、病院で心電図をとっても異常は出ませんでした。でも念のため、カテーテルで造影剤を入れる検査はしようということになりました。

先生からは狭心症のひとつ「冠攣縮(かんれんしゅく)性狭心症」と診断されました。普段元気だったんで驚きましたよ。会社の健康診断ではコレステロール値も血圧も高くないですし、A評価をいつもいただいてたんで、まさかこんな診断をされるとは思いませんでした。

若かったんで薬の処方で問題ないだろうと言われて、手術はしないことになったんです。日常生活も通常通りで大丈夫とのことでした。とはいえ医師からは「狭心症は心筋梗塞になる危険性もあって、死亡の確率が高くなる」とも言われたので一気に怖くなりました。

手術とはならなかったものの、その日は入院をすることに。しかし、会社があるからと3日後には退院を希望した松田さん。

「発作が起こったら助けてほしい」と会社みんなに伝えた上で勤務していたという。 しかし、その不安は的中。今度は勤務中に発作が起こってしまい、会社の同僚に救急車を呼んでもらうことに。

それからは自分の財布にはニトロを常に携帯。さらに会社の同僚には机の中、家族には食卓の脇にニトロを置いていることを伝えるようにしていたという。

しかし、その後も発作の症状は悪化し、不安と恐怖は増すばかり。

最初のころは朝だったけど、寝ている時の発作が多くなりました。夜中目が覚めた時もあります。でもいつなるかわからなかったし、怖かったですね。

退院してからというもの、1ヶ月に1回の頻度で発作を繰り返し、3度も救急車で運ばれたという。

気づけば7か月に3度も救急車…。もう何で自分が‥って。どうしたらいいのって、辛くて仕方なかったですね。