乱れた生活と、家系のこと。

普段から運動はしていた鈴木さん。しかし当時の生活を振り返ると、決して健康とは言えない生活を送っていた。

まだまだ若い!と健康を過信してしまっていた。

年末年始でかなりお酒は飲んでいましたし、それに加えて精神的にもストレスはありましたね。開業してからは食生活もほぼ外食か、自分で賄いを作るくらい偏ってしまっていました。

さらに頭をよぎったのは、血管病で亡くなってしまったご両親のこと。

実はうちの父親は、頭の血管の脳幹出血で48歳に亡くなってて。母も71歳でくも膜下出血で亡くなってるので、もしかしたら自分も同じような感じで心臓にきたのかなと…。治まらない動悸に対しての不安はどんどん増してく一方でしたね。

ご家族との旅行写真(父:中央、母:右)

この状況から抜け出したい

原因不明の動悸と隣り合わせな生活が1年経過。病院に行っても原因不明と言われ薬もなかったので、さすがに自分でも対策しなくては!とあらゆることを調べて取り入れるようにした鈴木さん。

まずは生活習慣の改善をしようと、しっかり睡眠を取って、禁煙をして、食生活の改善にも意識しました。
血流や肝臓にいいとされるものも徹底的に調べましたね。そうしている中で辿り着いたのが、山口大学の小林教授の研究だったんですよね。もともと体育学部で循環とかを勉強していたから、小林教授の研究にはすごく納得できて。そこからは教授がすすめるEPAを取り入れるようにしたんです。

そう話すのは、山口大学 小林教授の研究内容であった。動悸や不整脈、胸の痛みなど心臓に関わる不調は、「血管の異常収縮」という現象が関わっていることを発表している。

もうそこからは、不安なんて忘れてましたね。いま不整脈に苦しめられていたころから14年経ちます。もう全力でラケットを振ったり、走ったりしても動悸に襲われることはありません。サウナのあとの水風呂も平気なんですよ(笑)

たまに暴飲暴食をすることもありますが、当時の事を思いだすと身が引き締まります。絶対に逆戻りはしたくないですからね。

運動して汗かいて、大好きな銭湯に行くのが日課です!

食べること飲むこと、運動も大好きという鈴木さん。「好きなことを自由に選択できるのは、健康な肉体あってこそ!」とても51歳とは思えないほど、若々しくて元気のある発言だった。

生活習慣の乱れや年齢によって、あなたの身にも突然の恐怖が襲って来るかもしれない。そうならないためにも「自分の身は自分で守る」「前もって対策する」ことの大切さを再認識した取材となった。